外観からヤバそうな雰囲気が伝わってくるため、というかそもそも左側はシャッターが閉まっており、右側は汚れたビニールシートなので入り口なのかも謎であった。

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ちょっと店内を覗くと客は誰もいなそうだ。

入るのを躊躇っていると常連と思しきアラフォー男性が我々の横をくぐり抜け颯爽と入店していった。

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ここを逃しては2度と入れないだろうと、男性の勢いを借りて我々も入店した。

 

店内は画像を見て頂くしかあるまい、問答無用の雑多な佇まいであり、カウンター席のみだと思われるが7、8人が関の山といったところか。

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一番奥に先ほどのアラサー常連が座ったので、我々はその手前に座らせていただく。

 

店主のワンオペで入店してすぐに、お酒どうしますかと優しげに聞いてきたので一安心し、筆者は生ビール、大阪の相方は梅酒ソーダを頼んだ。

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今飲み物の品書きを見返してみると、その値段の安さに驚く。

 

そして注文してから2人のお酒が出てくるまで、10分ぐらいかかった。

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これは店主の意地悪でもなんでもなく、動きが鈍いのだ。

 

どうやら足が悪いようだ。

 

開拓医者とも呼ばれる筆者の見立てでは糖尿病ではないのかと心配になるが、初めて訪れた店の主人にそれを言うのも憚られる。

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後で聞いたところによると店主は籾山さんという苗字で、皆からモミさんと呼ばれ、その愛すべきキャラクターでなかなかの有名人だそうだ。

というわけで、こちらの店はかんむりやと言うがなかなか有名店らしい。

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とりあえず乾杯だ。



バレンタインデーということでモミさんからチョコのサービス。

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それにしても店内は雑多というよりも汚すぎる。

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キタナシュランが好きな筆者は、実際にネズミやゴキブリが出てきたら流石に引くが、見えなければどうってことない。(と言いつつ、かんむりやが衝撃的すぎて、翌日の夢にゴキブリが出て来た)

 

 

食べ物のメニューが所狭しと短冊で貼られているのだが、あまりにも安い。

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とても気になり何か頼みたいところだが、ドリンクだけで10分かかったので食べ物は1時間くらいかかるのではないかと躊躇する。

 


そんな中、妙齢の女性が入店してきた。

この方も常連のようだ。

 

なんとこの女性が言うには、モミさんが先日(店を訪れた5日前)の笑福亭鶴瓶のラジオMBSヤングタウン(通称ヤン日)に電話で出演したというのである。

 

しかも公式YouTubeで聴けるというのでスマホで流してくれた。

 

その日のヤン日にはバッテリィズがゲスト出演しており、一寸おバカで可愛げのあるエースが西成出身ということでモミさんが出演になったようだ。

 

明石家さんまのヤン土は毎週聴いてるのでテンション爆上がりだ。

 

番組の後半にモミさんは数分どころか少なく見積もっても15分以上出演していた。

 

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後々わかったことだが、面白い人を見つけるのが得意な鶴瓶師匠はもう二十年近く前にモミさんを発見したそうで、今回の出演は5、6年ぶりだそうだが、一時期は準レギュラーと言っていいほど出演していたらしい。

 

どうやら我々の想像を遥かに越える酒場に来てしまったようだ。

 

モミさんがラジオでも言っていたが、最近は客足が途絶えがちだという。

 

数年前までは常連も一見も沢山来ていたようだ。

 

もしや足が悪すぎて食べ物がなかなか出ないからではないかと余計な心配をしてしまう。

 

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我々のような、癖のある酒場を求める開拓家も来ていると聞く。

 

だが開拓家のお歴々、どうだろう。

 

かんむりやそのものでモミさんとともにモミさんが出演している鶴瓶のラジオを聴くという、この崇高とも言える体験をしたのは開拓組広しと言えども我々しかおるまい。

 

感無量というか衝撃的過ぎて食べ物を頼むのはよしておこう。

 

こんな凄い体験を出来ただけでお腹いっぱいで心が満たされた。

 

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還暦を迎えたモミさん。

足が悪すぎるのが心配だが、これからかんむりやを末永く続けていただきたい。

 

いつか西成を再訪した時に訪れるかもしれません。

 

 

会計は610円。

ご馳走様でした!
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